『エルドアンVSサウジ皇太子』

2019年8月 7日

 

 サウジ アラビアのムハンマド・ビン・・サルマン皇太子が、トルコのエルドアン大統領追い込みに入ったようだ。述べるまでもなく、それはサウジアラビア人ジャーナリスト、カシオギ殺人事件でトルコは、秘密のカメラや録音機を、サウジアラビア領事館にセットし、全ての出来事を把握していた。

 

 そして、それを小出しにして、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子を、追い込んでいった。それは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の政治生命を、縮める危険性もあるものだ。アメリカでも民主派の人士を集め、反サルマン皇太子の、行動を起こしもした。

                             

 そこで、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は個人的に、トルコのエルドアン大統領を標的とし、攻撃を始めたのだ。先日書いたように、トルコからの貨物を積んだトラックを、国境からなかなか入れない、ということが起こった。

 

 今回はそんなことだけではなく、サウジアラビア国民のトルコへの旅行を、削減することを奨励し始め、次いで、トルコへの投資を抑え始めているのだ。それはトルコの国内経済を追い込むことになるのは、見え透いている。

 

 そればかりか、オスマン帝国の末裔と自称する、エルドアン大統領を世界イスラム教諸国会議の場で、恥をかかせ、遠ざけようということも始めた。こうする事によって、エルドアン大統領をトルコ国内で多忙にし、追い落とす考えだ。エルドアンを難問で、次から次と追い込む、作戦のようだ。

 

 世界一の石油生産国である、サウジアラビアが敵とあっては、流石のエルドアン大統領とは言え、経済的ダメージは相当大きなものに、なるのではないか。その経済苦からトルコを救うのは、カタールであろうが、カタールはどこまでトルコを、支援するのであろうか。