『イスタンブール大地震は近いか』

2019年8月17日

 トルコの新聞フッリエトが、イスタンブールで大地震が起こる、可能性について言及している。その地震が何時起こるかわは分からないが、もし、起こった場合には、相当のダメージがある事を、警告する記事を、書いている。

 

 イスタンブールはトルコ最大の、人口を 擁する街であり、歴史的な街なだけに、多くの老朽化した建物があり、1600万人という多数の人達が住んでいる。そこで地震が起これば、多くの建物が崩壊し、おびただしい数の犠牲者が、生まれるということだ。

 

 1999年8月17日に、イズミットで起こった地震では、17400人の住民が、犠牲となっている。

 

 イスタンブールでは、今後10年以内に、マグニチュード7.7クラスの地震が、予測されている。そうなれば、ガスのパイプ・ラインがカットされ、使用不能になるし、そのガスに引火すれば、大火災が発生しよう。また、老朽化したビルは皆、崩壊してしまうということでもあろう。

 

 2月にはイスタンブールで地震に関係なく、老朽化したビルが崩壊し、20人の人達が、ビルの下敷きになって、死亡している。地震が起これば、これに似たビルの崩壊が、もっと起こることがあろうと、予測されるということだ。

 

 イスタンブール市としては、グリーン・スペースを多くして、避難が可能なようにすることや、駐車場やショッピング・センターでの、犠牲が出ないように、策を講じる考えだ。イスタンブール市の対応策が、急がれなければ、甚大な被害が出ることになる。

 

 イスタンブール市の関係者は、地震を防ぐことは出来ないが、被害を最小限に留める工夫は出来る、と語っている。そのためには、民間の地震専門協会なども、活発な活動を展開している、ということだ。

 

 イスタンブールは観光客にとって、極めて魅力的な街だ、風光明媚、多くの歴史的な建物、美味しい料理、どれをとっても群を抜いていよう。しかし、歴史的な街は同時に、耐震性に大きな問題を抱えている、ということでもある。

 

 観光でトルコを訪問する方は、出来るだけ堅牢なホテルに、泊まることをお勧めする。