ハンガリーでユダヤ人か否かをテストする、DNA検査が行われた。そうは言っても、限られた人口の人たちが、対象になったのであり、ハンガリー人全ての、DNAを調べたわけではない。ハンガリーに居住する4981人を対象に、テストしたところ、何と7・6パーセントが、ユダヤ人のDNAを持っていることが、判明した。
アメリカではDNA検査の結果、3・5パーセントがユダヤ人であり、カナダでは3パーセントがユダヤ人であることが判明している。つまり、アメリカやカナダに比べて、ハンガリーのユダヤ人の割合が、高いということだ。ほかのテストではアメリカ人の4.7パーセント、カナダでは4パーセントが、ユダヤ人ということが、発表されている。
ハンガリーのユダヤ人口は、130000人と報告されている。彼らはアシケナ-ジ(ヨーロッパ系ユダヤ人)だ。彼らは片親あるいは両親が、ユダヤ人ということだ。これにセファラデイ(東洋系ユダヤ人)を加えれば、割合はもっと高くなろう。
こうしたテストが行われたのは、最近になって、反ユダヤ反セムの動きが、活発になってきたためだ、ということだ。しかし、これが将来、ユダヤ人の領土がハンガリーにも及んでいる、といったでたらめな、主張が盛り上がれば、それこそユダヤ人は、攻撃の対象となろう。
アラブ世界では、ユダヤ人たちはナイル川からユーフラテス川までを、彼らの領土だと思っており、それが現在なお進んでいる、と思われている。自分たちを守ろうとする、あらゆる試みは、ある程度を越したとき、逆に攻撃される口実になる。