『リビアは戦闘継続悪化も』

2019年8月11日

 リビアでは4月以来、激戦が続いている。トリポリ政府のセラジ軍(GNA)と、東リビア政府のハフタル軍(LNA)が戦い、これに各地の中小ミリシア・グループが、加わっているのだ。

 

 いまは主に西リビアの地域で、戦闘が展開されており、トリポリ南のムルズク地域では、激戦が続いている。また、リビア南部ではトブ族が戦っている、彼らは南部のジュフラ基地を通過しているが、この基地はハフタル側LNAがコントロールしているので、トブ族のミリシアとLNAは、関係がいいのかもしれない。

 

 トリポリ南100キロのガリヤンでは、未だにGNAがLNAを追放できず、苦戦しているようだ。このガリヤンの戦闘には、ベンガシールやカラアト・フルジャンのミリシアが、GNAを支援している。

 

 ミスラタのミリシア・グループは、セラジ軍GNAと共闘し、ハフタル軍と戦っている。ムルズクではGNA支持派と、LNA支持のミリシアも戦闘に加わっている。日曜日にはLNAがムルズクに空爆を加え、43人が死亡し60人が負傷した、と報告されている。

 

 しかし、LNA側はムルズクの攻撃は、市民を攻撃対象にしていなかった、あれは、チャドのミリシア・グループが、攻撃対象だった、と説明している。

 

そうした戦闘が続くなかで、国連は何とかイードルアドハ(イスラムの犠牲祭)の停戦を、実現しようと努力している。国連のリビア代表ガサーン・サラーメ氏は、イードルアドハの停戦を実現し、三つの段階を追って、リビアの戦闘を終わらせたい、と考えている。

 

まず、イードルアドハ停戦を実現し、次いで長期間の停戦を実現し、国際的な高級代表団による和平交渉を進め、その後はリビア国内各派の、和平交渉を進める、という考えだ。いずれにしろ、関係諸国は戦闘ではなく、交渉による和平の実現を、希求している。