『イスラエルのドローンをハフタル側が撃墜』

2019年8月 8日

 イスラエルが製造したドローンが、トリポリのセラジ政権側に届けられていた。もちろん、これはリビアに対する、武器供与を禁止している国連決定に、反するものだ。

 このイスラエルがセラジ政権側に、提供したドローンはORBITE-3型だ、ということだ。7月の末にリビアの首都トリポリから、南西に40キロの地点で、このドローンはハフタル軍側(LNA)によって、撃墜された。

 イスラエル製のORBIT-3型ドローンは、150キロの飛距離を持ち、7時間滞空でき、情報収集を続けることが出来るものだ。また、ドローンには昼夜監視できる、カメラも搭載されている。

 気になるのは、イスラエルのドローンが簡単に、ハフタル軍側に撃墜されたことだ。ハフタル軍側が特別高度な、性能を持ったミサイルを、所有していたとは思えないし、高射砲で撃ち落とされたとも、考え難い。

 これに先立ち、アメリカの最新のドローンが、イラン側によって撃墜されている。この時も世界を驚かせた。アメリカが誇るステルス・ドローンが、イラン側の簡単なミサイルで、撃墜されたからだ。


 どうもアメリカにしろ、イスラエルにしろ、軍と政府の結託で、開発資金が他のところに流れ、技術更新は進んでいないのではないか、と思えてならない。