『フイッチ社がトルコの銀行格下げ判断』

2019年7月21日

 

 ニューヨークに本部を置くフィッチ社が、トルコにある銀行の、格下げを発表した。それによれば、トルコで活動している12の外国銀行と、トルコの2銀行が格下げとなった、ということだ。それ以外にも、トルコ国内の22の銀行が、経営困難に陥っている、ということのようだ。

 フィッチ社はトルコの経済がバランスを欠き、デフレ傾向を強めており、経済は安定を失っている、ということだ。そうした経済悪化の原因は、経済政策に問題があることだ、としている。

 つまり、トルコの金融機関は、独立性を失っていることに、問題があるようだ。エルドアン大統領は中央銀行の運営に、直接手を下し、7月16日に中央銀行総裁を首にしたが、その事がトルコの銀行の独立性を、否定することに繋がり、国際的な評価を下げた、ということだ。

 その結果フィッチ社が、トルコの銀行に下した評価は、BB-からB+に下がった、ということだ。保険金融面でも同様に、BB+からBBに下げている。