『イランはタンカー攻撃アメリカの犯罪』

2019年6月17日

 イラン政府の国会スポークスマンである、アリー・ラリジャニ氏は今回のタンカー攻撃事件の犯人は、アメリカの可能性が高い、と言い始めている。アメリカのポンペオ国務長官は、事件が起こってすぐに、イランの犯行説を言い出したが、そこには何の証拠も示されていなかった。

 

 全くその通りであろう。事件の犯人が誰であるかを、特定できる段階では無いし、証拠も示されていないなかで、アメリカがイランが犯人だ、とがなり立てるのは、馬鹿げているし、それが国際社会の中で、説得力を持っているとも思えない。

 

 何やらこれはベトナム戦争の時の、トンキン湾事件に似ている、と言い出す人たちが増えているのは事実であり、多くの専門家たちは、アメリカの偽装工作による、犯罪ではないか、とみているようだ。

 

 イギリス政府が一も二も無く、アメリカのイラン犯行説に賛同したのは、イギリスがアメリカと一体だからであり、証拠が示されたからではない。野党のコービン氏は『イギリスは何か証拠を握っているのか?』と問いただし、何もないはずだと言っている。

 

 日本政府も現段階で、イランが犯人だとする説には、賛成していない。日本政府の場合も、やはり証拠が示されていないことに、問題があるとしているようだ。他方、日本政府はテロ攻撃を受けた石油タンカーのコガク船主から、事情を聴いているであろうから、より真相に近付いているのかもしれない。

 

 もし、今回の事件でアメリカが偽旗作戦を、やったことが明らかになれば、アメリカは国際的に信用を失うということであろう。