チャータード・バンクが最近出したレポートによれば、トルコは2030年ごろには、世界で5番目のGDPを誇る国に、なるだろうということだ。2030年の世界巨大経済諸国に関するレポートだ。
そのレポートによれば、2030年年の段階では世界のGDPの順位は、およそ次のようなものだということだ。一位は中国で64・2兆ドル、次いでインドが46・3兆ドル、そしてトルコは9・1兆ドル、日本は7・2兆ドル、ドイツは6・9兆ドルということだ。
このレポートによれば、人口が多い国ほど、GDPは大きくなって行く、ということだ。しかし、それは個人レベルではどうなるのか、わからない。このレポートには個人所得については、出ていない。
もう一つこのレポートが指摘しているのは、2020年ごろには世界の多くの国で、中産階級が多数になっている、という点だ。つまり、中産階級が増えるということは、それだけ購買力が大きくなるということであり、自家用車の購入も増えるだろう、という見通しだ。
従って人口が増える国ほどGDPは拡大していくというっことであろう。この輝かしい未来に対するレポートについて、トルコ国民は大歓迎なようだが、それでも貧困層については、やはり不安があるようだ。彼ら貧困層は2020年、あるいはは2030年の段階では、一体どうなっているのかということだ。
チャータード・バンクのレポートを借りて、トルコ政府はあるいは国民に、甘い夢を見させているのかもしれない。トルコでは6月23日には経済の中心地であり、最大の人口を誇る、イスタンブール市の市選挙が、行われることになっているが、その選挙に向けた、政府による宣伝工作かもしれない。