このうち子供と女性が3人、負傷者の中に含まれた、と報告されている。それ以外のテロの準備もされていたようだが、それはSDFによって、爆発物が撤去され、事無きを得ている。この爆弾テロで気にかかるのは、被害の規模が小さいということだ。
これまでのIS(ISIL)によるテロは、もっと大規模なのが普通だった。あるいは、IS(ISIL)にはいまでは爆弾も、不足してきているのかもしれない、と思いたくなる結果だった。
インドの南にある島国のマルデブ(モルジブ)では、160人のIS(ISIL)メンバーが帰国し、マルデブ政府はこの対応に、苦慮しているようだ。人口の少ないこの国では、少しでも人口を減らしたくない、という気持ちが政府には、あるのであろうか。
彼らマルデブ出身のIS(ISIL)テロリストたちは、シリアで捕まったものだが、それはシリアでのIS(ISIL)の、敗北の後のことだった。彼らは逮捕され、3月以来収容所に、入れられていたということだ。
それが現段階では、マルデブ政府側に引き渡された、ということであろう。今後、彼らはIS(ISIL)の呪縛から、解く対応がなされ、その後は普通の国民に、戻れるのではないだろうか。
マルデブ人がIS(ISIL)に入った動機は、多分出稼ぎだったのではないか、と思われる。以前、留学仲間にマルデブの青年たちがいたが、彼らはおとなしく、それほど宗教熱心とも言えなかった。マルデブが南の島国であるため、周囲に対する警戒心は、全くと言っていい程無かった。そうした彼らが、過激なイスラム原理主義者に、なったとは思えない。
ただ、マルデブの北にはこの前テロが起こった、スリランカがあるので、全く警戒しないというのも、問題があろう。だが、スリランカの場合、IS(ISIL)は犯行声明を出したが、直接的なものではなく、IS(ISIL)に同調する連中による、犯行であったと言われている。
スリランカの場合は仏教国のなかの、マイノリテイのイスラム教徒による、仏教徒に対する反発意識が、起こしたものではないか、と考えるべきであろう。
IS(ISIL)のアジアの東への移動が、問題視されているが、それはバングラデッシュやインドネシア、そしてフィリピンなどでは考えられても、イスラム教徒がいるところなら、何処でも拡大していく、とは考えるべきではあるまい。
いま危険なのは北アフリカであろう。リビアなどにはトルコなどが、武器とIS(ISIL)のメンバーを送り込んでいるのだから、今後も緊張が高まり、戦闘が激化することが、予測出来よう。