トルコの経済が改善する動きは見えない、それどころか、失業率は2月の段階で、14・7パーセントと最悪レベルに、落ちている。これでは、6月23日の地方選挙(イスタンブール)での与党AKPの勝利は、危なくなってきているのではないか。
政府がごまかしをやリ、投票数をごまかせば別だろうが、情況のままであれば、CHPのイマモール氏の勝利となろう。
そこで与党AKPが始めたのは、ネガテブ・キャンペーンだ。イマモール氏のオリジンはギリシャだと言い始めている。ギリシャはトルコにとっては敵国であり、このネガテブ・キャンペーンの効果は、ある程度あるかもしれない。
しかし、風評ではイマモール氏の微笑と、気取らなさが大衆から、は受けているようだ。他方、与党AKPの候補者ユルドルム氏はといえば、元首相ということもあり、気難しい顔をし、権力をちらつかせている、と言われている。どうも旗色は悪いのではないか。
この選挙のために、政府は大幅な予算増を、迫られてもいるようだ。庶民にしてみれば、無意味な選挙のやり直しと、膨大な予算の投下に、不満が高まろう。これも与党AKPの候補にとっては、ネガテブな効果を、もたらすであろう、と思われる。
最近発表された、トルコ国内の売り上げ調査の報告によれば、トルコの国内売り上げは、3・8パーセント下がっている、ということだが、それは庶民の生活が、厳しくなっている、ということであろう。
トルコ政府は、そんな国民の生活苦には関係なく、ロシアからのS400ミサイルの購入ニュースを、流し続けている。金は何処から出るというのだ。加えて、シリア介入の結果、トルコ兵が毎日のように、戦死してもいるのだ。