『サウジのパイプ・ライン攻撃で送油ストップ』

2019年5月15日

 今日のトップニュースは何といっても、サウジアラビアのパイ・プラインが*攻撃されたことであろう。紅海側のヤンブーから、ペルシャ湾サイドの、ダンマムにつな*がる、1170キロの最大のパイプ・ラインが、攻撃を受けたのだからたまるまい。

 

 これはイエメン側の攻撃であり、攻撃にはドロ―ン7機が、投入されている、イエメン側の発表によれは、このドローンに対して、アメリカがサウジアラビアに売りつけた、パトリオット・ミサイルは何の防衛能力も、発揮できなかったということだ。

 

 この攻撃のターゲットになったのは、サウジアラビアの首都リヤドの西にある、アフィーフとダワーデミのポンプ・ステーションだった。このためサウジアラビアは急遽送油を停止し、修理に取り掛かった。サウジアラビア政府の発表によれば、既に修理は完了している、ということのようだ。 

 

 サウジアラビア政府の発表によれば、石油の生産は滞りなく行われている、ということだ。今回攻撃を受けたパイプ・ラインは、サウジアラビアでも最大規模のものであり、サウジアラビアを西から東に横断する、最大規模と長さを誇るものだ。攻撃された場所は、ちょうどパイプラインの中間地点であった。

 

 そのパイプ・ラインでは少なくとも、500万バーレル・日の石油が送られている。これ以外にジザーンの石油製油所も、バドル―1ミサイルで攻撃を受けている。イエメン側のサウジアラビアに対する、敵意は相当なものなのであろう。これらの攻撃は世界経済に、大打撃を与える可能性すらあるのだ。

 

 これ以前には、イエメンの犯行とは言い切れないが(アメリカによる偽旗作戦と言われている)、サウジアラビアのタンカーが、アラブ首長国連邦のフジャイラ沖合で攻撃を受けてもいる。イエメン側はアメリカには、防衛能力は無く、イエメンの攻撃を阻止出来ない、と語っている。

 

 現段階で言えることは、イエメンその他の国によるタンカー攻撃やドローンによる、パイプライン攻撃による被害は、当分阻止できないということであろう。

 

 その結果サウジアラビアやアラブ首長国連の、株式相場は下げまくっている、ということのようだ。