『バグダーデイはリビアにいる』

2019年5月14日

  信じられないのだが、イギリス政府はIS(ISIL)のトップ、バグダーデイが、リビアにいると睨んでいるようだ。そのため、イギリス空軍がバグダーデイの潜伏先と思われる、リビアを空爆し始めているようだ。

 

つい12週間前には、バグダーデイは体が不自由であり、仲間の裏切りを恐れて、ごく近い者だけを連れて、シリアからイラク領に逃げた、という情報が流れていた。しかも、ご丁寧なことにその先は、イラクのラマデイに近い、砂漠地帯だというものだった。

 

もし、このイギリスの判断が事実であるとすれば、バグダーデイはどうやって、イラクのラマデイから、リビアに移動したのであろうか。考えられることは、アメリカが彼を移送した、ということ以外にはあるまい。

 

イラクから移動したバグダーデイは、リビアの南部に潜伏している、という話だ。そこはリビアのなかでも、各部族や民族、そしてアフリカ諸国から、テロリストたちが集まっている場所であり、バグダーデイが潜伏するには、確かに向いていよう。

 

それではアメリカは、何故バグダーデイをリビアに移送したのか、あるいは移送していないとすれば、何故その偽情報を流し、しかも、イギリス軍に攻撃させているのであろうか。

 

その裏にはアメリカとイギリスが、密かに進めるリビアへの、次の軍事介入計画があるような、気がするのだが。