5~6年ぶりで、バグダーデイのビデオが公開された、。これはIS(SISIL)のフルカン・ネットを通じて公開された。それを見る限り、バグダーデイの健康状態は良好、という評価が出ている。彼は地下の穴から捕まったときの、サダム/フセインよりも、パキスタンで射殺されたときの、ビンラーデンよりも、健康そうに見えるということだ。
彼は四人の従者と座っており、二人の従者は顔を出し、他の二人は隠していることから、多分その顔を隠している二人は、今後何らかの作戦を、担当するのであろう、と見られている。
これまで最近ではマリ、アフガニスタン、ブルキナファソなどで作戦を展開し、ブルキナファソでは教会を攻撃している。そこでは、カナダ人の地理学者が、殺害された模様だ。もちろんIS(ISIL)はその襲撃事件で、犯行声明を出している。
サフラーウイという戦闘員は、2018年の2月に、マリでフランス軍を、攻撃している。そして、今年に入りブルキナファソでの、攻撃が起こっている。つまり、いまではアフリカのサヘル地域が攻撃の対象に、なっているのだ。
ところで、IS(ISIL)の実力はどうなのであろうか、既に50000人の戦闘員が殺され、1000人の外国人戦闘員が、投降している。いまではロシア軍、イラン軍、イラン寄りミリシア、シリア軍、イラク軍、そしてアメリカを敵に回しているのだから、効果的な攻撃は極めて難しかろう。
IS(ISIL)はいまイラクでは、ハムリーン山岳地帯の洞穴に隠れ、シリアでは砂漠の中に、隠れ住んでいる。そのそれぞれの数は少なく、彼らが再集結するには、相当の時間が必要だと見られている。
いずれにしろこの段階で、バグダーデイが顔を出したということは、何らかの作戦が、計画されていることによるのであろう、最近では、スリランカの爆破事件で、IS(ISIL)が犯行声明を発表している。油断は禁物であろう。