トルコではいまいろんな問題が起っているようだ。その原因はエルドアン大統領の、めちゃくちゃな政治の進め方に問題があり、加えて、そのエルドアン大統領の問題が、地方選挙での与党AKPの敗北で、表面化してきたためだ。
トルコから伝えられたところによれば、トルコの人たちは、トルコ国内に留まることがリスキーだと考え、外国に移住する者が増えている。ということだ。なかでも、金持ち層には、そうした考えをする者が多く、10パーセントの金持ち層が、既に国外に移住している。
その数は4000人にも及び、彼らは財産を国外に持ち出しているのだ。同じようなことは、中国でも起こっており、中国からは15000人の金持ちが、国外脱出をはかり、その割合は2パーセントに、達しているということだ。しかし、中国の場合は新たな富裕層が誕生しており、あまり経済には影響を、及ぼしていないのかも知れない。
しかし、トルコの場合は10年のスパンで考えると、国外に持ちだされた富は、11パーセントにも達している、ということだ。これではトルコの経済に、悪影響が及ぶことは必定であろう。
地方選挙の結果は、AKPの惨敗だったが、その事は金持ち層の国外脱出だけではなく、与党内部に不満を生み出している。特に若者や夫人層の、不満が大きいようだが、それは失業問題に、繋がるからであろう。
エルドアン大統領は与党内の不満に対して『我々は外国からも攻められており、内部からも問題が生じるようであってはならない。』と語り、加えて、『国内のどの地域でどんな問題が生じているかは、既にしっかりと把握している、必ず敵を追い出す。』と息巻いている。
国内の不満は7・15クーデター未遂がらみで、15万人の公務員や軍人が首を切られ、77000人が受刑していることにもよろう。エルドアン大統領は選挙での敗北を分析し、建て直しを考えているようだが、それはあまり容易なことでは無さそうだ。