『トランプの本音石油とテロでハフタル支援』

2019年4月20日

 トランプ大統領が本音を、話し始めたようだ。リビアの戦闘がこう着状態に入りかけたところで、彼はリビアのハフタル将軍を、支持する発言をしたのだ。述べるまでも無く、ハフタル将軍の対抗馬は国連が作り出した、傀儡のセラジ首相、それを打倒しろと言ったわけだ。

 しかし、トランプ大統領発言の前には、ポンペオ国務長官が明確に、国連側つまりセラジ首相側に立ち、事侵攻に反対し、即刻軍事行動は止めろと言っている。それと全く反対の立場の意見を、トランプ大統領は金曜日に、語ったということだ。

 トランプ大統領はテロに対抗する、ハフタル将軍の戦いを支持し、リビアが早急に安定を快復することを、望むというのだ。トランプ大統領の考えでは、ハフタル将軍がテロを退治し、治安を快復し、石油を守るということであろう。

 トランプ大統領はハフタル将軍との間で、リビアの安定化へのプロセスを語り、民主的な体制構築を、相談したということだ。

 このハフタル将軍のトリポリ攻略には、エジプトやアラブ首長国連邦の支援が語られており、早晩、エジプト、アラブ首長国連邦の戦闘機が、トリポリ空爆に参加するだろう、と言われている。

 しかし、一部専門家の間では、ハフタル将軍が短期間でトリポリを、攻略する可能性は低い、と見られている。そして混沌だけが続くだろう、という見通しだ。それは多くのリビア西部のミリシアが、ISに迎合して戦っているからだ、ということのようだ。

 トランプ大統領は老齢で気が短いのであろうか、独裁でも全体主義者でもいいから、一日も早くリビアを支配し、石油を守り、本格的な生産体制に戻して欲し、ということであろう。そのトランプ大統領の考えは、他の中東諸国に対しても同じであろう。