『トルコ選挙結果・カシオギ家族保証受けとる』

2019年4月 3日

 案の定、与党AKPは今回のイスタンブール選挙の結果に、クレームをつけている。票の数え方に問題があったとか、何とかまあでっち上げなのだが、何といっても与党、しかも、大統領の肝いりとあっては、無視もできまい。

 結果がどうなるかは、いまの段階ではわからないが、多分、投票結果は発表されている通り、野党CHPの勝利で収まるのではないか。そうでなければ、トルコは欧米から益々、信用されない国になってしまい、そのことは、トルコの経済を破壊すること、繋がるからだ。

 まあエルドアン大統領の性格が予測不可能な、ハチャメチャなのでどうなるかは、いまの段階では言うまい。

 それよりも、日本の人たちに関心がある話題は、サウジアラビアの金にまつわる話ではないのか。6か月前にサウジアラビアの特殊部隊員によって、イスタンブールのサウジアラビア領事館内で殺された、カシオギ氏の遺族に対して、サウジアラビア政府が思い切ったプレゼントを贈ったことが(賠償、)明らかになった。

 サウジアラビア政府はカシオギ氏の4人の子供たちに対してそれぞれに、賠償をしたのだ。その額は家屋が400万ドル単位であり、それぞれの子供たちが受け取り、場所はサウジアラビアの港街、ジェッダだということだ。

 これ以外にも、サウジアラビア政府は子供たちの生活費として、毎月1万ドルを送り、そのことに加え、諸経費代としても、一定の金額が支給されたようだ。この大盤振る舞いの決定は、サルマン国王が下したようだ。サルマン国王は事件の後、大きな不正義が行われた。』と非難していた。

 今回のサウジアラビア政府による賠償で、カシオギの遺族はあまり問題を、騒ぎ立てなくなろう。賠償は口止め料だった、ということであろう。

 カシオギの二人の子息の名は、サーレハとジャマール。それに二人の娘がいる。このカシオギ事件についてCIAは、ムハンド・ビン・サルマン皇太子の関与を、断定しているが、トランプ大統領は立場を明らかにしなかった。そのことはトランプ大統領の信頼性とモラルが問われるということだ。