『とんでもない情報トルコがリビアにIS派兵』

2019年4月18日

  チュニジアの報道機関が流した情報によれば、トルコはIS(ISIL)の戦闘員をリビアのトリポリに、送ったというのだ。このIS(ISIL)の戦闘員は、トルコやマルタから送られたものであり、送り届け先はトリポリの政府、つまりセラジ首相の下、ということになっている。

 これまでも、トルコはリビアに相当深く、関与しているという情報が、漏れていたが、ここまでやるとなると、やはり単なるスキャンダルでは、済まされまい。東リビアのハフタル将軍がトリポリ攻撃戦を始め、セラジ政府側は相当追い込まれている、という情報が流れていた。

 それがこのところ、停滞気味になっていたのは、このIS(ISIL)の援軍によるものであろうか。そもそも、トリポリ側はいままで、ムスリム同胞団やイスラミストが、支援組織と言われていた。

 もしこの情報が本当であるとすれば、アメリカがセラジ政権を、裏で支援している、ということであろうか。何度も言ったように、IS(ISIL)はアメリカが創り上げた組織であり、トルコはその仕切り役を、シリアやイラクでの戦闘でも、果たしてきていた。

 シリアやイラクで戦うIS(ISIL)は、トルコ経由で武器や資金、戦闘員を受け取っていたし、シリアで盗掘した石油は、トルコ経由で輸出し、軍資金を稼いでもいた。そのトルコとIS(ISIL)との協力関係が、一時期から止まっていたのだが、ここに来てその関係が、ぶり返しているのかもしれない。

 いま巷では、アメリカとトルコとの関係が、ロシア製S400ミサイル購入をめぐり、ぎくしゃくしている、と言われているが、その関係悪化を修正するために、トルコはIS(ISIL)のリビア送りを、手伝い始めたのかもしれない。

 真実はいまのところ不明だ。もちろん在チュニジアトルコ大使,オメル・ファルーク・ドアン氏はこの情報を、全面的に否定はしているが。