『CHPのイマモール候補当選証書受け取る』

2019年4月18日

 イスタンブールの市長選挙は、もめにもめてきた。最初の投票で与党AKPのユルドルム候補が敗れると、AKPは選挙に不正があったとして、票を再計算させる始末だった。しかし、再計算しても二人の票の差は、少しちじまったものの、勝利はCHPの候補者である、イマモール氏のものとなった。

 次いでAKPが言い出したのは、選挙の投票のやり直しだった。しかし、これは明らかな強圧政治であり、国民の間には与党に対する不満が、盛り上がっていたのであろう。そして昨日、417日、AKPが許可したのであろうか?イスタンブールの選挙管理委員会は、イマモール氏の当選を認め、当選証書を送った。

 早速、イスタンブールに住む友人から連絡があり、その旨伝えられたが、このニュースは今朝の段階で、インターネットを通じて知っていた。一個だけではなく、他の新聞サイトも見たが,ニュースは同じであり、イマモール氏の当選が確かであることは、確認済みだった。

 さて、イスタンブールの選挙委員会には、エルドアン大統領の権限を侵すだけの、力はあるまい。今回イマモール氏に対して、当選証書が送られたのは、エルドアン大統領の許可が、あったからであろうと思われる。

 それでは、エルドアン大統領は結果的に、敗北を認めただけなのか、ということだが、そうではあるまい。彼にはまだ何枚ものカードが、手中にある。第一に、イスタンブール市に交付されるであろう、政府の援助予算を、カットすることだ。あるいは支給を遅らせる、ということも考えられよう。

 第二に想像できることは、政府がイスタンブールの諸計画に、許可を出さないことだ。そうなれば、イスタンブールは何もできなくなってしまおう。つまり、エルドアン大統領が考えているのではないか、と思われることは、姑息な卑怯な方法でしかないのではないのか。

 もし、エルドアン大統領がそんなことをすれば、イスタンブールの経済は停滞し、トルコ全域にその悪影響は出よう。また、そうした手法は国際的にも非難を受けることになろう。イスタンブールへの投資はヨーロッパ全域からのものであり、イスタンブールの経済がへこめば、彼ら投資家の利益も、損なわれることになる。

 いろんな受け止め方は出来ようが、今回のイスタンブール選挙をめぐる動きは、結果的にエルドアン大統領の敗北、ということであろう。その主因は経済の後退であったろう。それに国民は愛想をつかしたということだ。そして時代は変化していく、ということではないのか。