『中東短信』

2019年2月12日

 

:トルコとロシアがイドリブ対応合意

 

 トルコとロシアはシリアのイドリブの、安定化努力で合意した。これはトルコのアカル国防相とロシアのショイグ国防相との討議で、決まったものだ。両国は今後イドリブの安定に向け、協力していく合意を交わした。

 この後には、ロシア・トルコ・イランそしてシリアのトップとの間で、会議が予定されている。

 

:東リビア政府エルサラーラ・フィールドの石油確保希望

 

 東のトブルクに本部を置く、東リビア政府はリビア南部の、エルサラーラの石油資源を確保するつもりでいる。この油田はリビア国内最大の、規模を誇るものだ。現在この油田からは、日産315000バーレルの石油が、生産されている。

 東リビア政府はこの油田が、国家に属すものだとして、東リビアが確保した後には、政府に引き渡す方針だ。リビアにとっては、石油収入が唯一の収入源であり、食料も衣服の輸入も、すべては石油の輸出に、依存しているのだ。

 

:イランは米が攻撃するならテルアビブとハイファを攻撃する

 

 イランのロウハーニ大統領は、もしアメリカがイランを攻撃したら、イスラエルのテルアビブとハイファを、攻撃すると語った。

 述べるまでもなく、テルアビブはイスラエル国内にあって、最大規模の人口と面積を有している、実質的な首都だ。エルサレムがイスラエルの首都だというのは、あくまでも宗教的な意味と、政治的な意味を持つのみでああろう。

もう一つの攻撃目標であるハイファは、イスラエル北部にある、地中海に面した街であり、この街は古い歴史を有している