アメリカが主なスポンサーの、ホワイト・ヘルメットという部隊がある。これは市民を守るための、正義の味方の部隊のように、報道されているが、実態はアメリカの裏工作部隊だ。
今回はホワイト・ヘルメットが、イドリブに近いジスル・シュグールで、偽旗作戦を仕掛けているというのだ。彼らは既に、炭素ガスのキャニスターを持ち込み、各国の報道カメラマンを集めてもいる。
それが作戦実行となると、世界中のカメラマンは、ホワイト・ヘルメットが現地住民の犠牲者を、救出するという報道を、流すというのだ。この偽旗作戦には、ハヤート・タフリール・シャーム(HTS=ヌスラの変名組織)も加わるようだ。
昨年の9月11日にも、偽旗作戦は実行されているが、この時もシリア軍が、実行したとされた。昨年の4月14日には英仏軍が、偽旗作戦をシリアの首都ダマスカスに近い、ドーマで実行し、英仏はシリア軍の仕業だと非難している。
だが、実際の話は全く別で、化学兵器については、2014年の段階で、シリア政府は全廃しており、現在は所持していない。それはアメリカや国際的な、化学兵器調査組織によって、当時確認されていた。
問題は、今回の偽旗作戦で、実際に炭素ガス兵器が使用されるのか、あるいはあたかも使用されたように、テレビ画像を作るのかだ。もちろん、実際にガス兵器が使用されれば、しかるべき犠牲が、出ることになろう。
ホワイト・ヘルメットは既に、各国のテレビ・カメラマンだけではなく、ガス・キャニスターやこの偽旗作戦に必要な品々も、ジスル・シュグールに持ち込んだということだ。この情報は、ロシアの外務相のスポークスマンの、マリアザハロフ女史によって、モスクワで開催された、外務省のブリーフィングで,明かされたものだ。