NO:5380  2月2日 『ISに関する二つの全く異なる判断』

2019年2月 2日

 IS(ISIL)に関する判断は、人それぞれによって異なるようだ。ある者はIS(ISIL)を徹底的に非難し、ある者はIS(ISIL)の擁護に回り、ある者は醒めた目で見ているようだ。それは当然のことなのかもしれない。それぞれはこの問題に、直接的に利害がからんでいるのだから。

 今日のインターネットのニュースを見ていたら、ISISIL)に関する全く異なる考えが、報じられていた。CNNIS(ISIL)が現在支配している地域は、1.5平方マイルしかない。彼らのエリアはどんどん追い込まれて、狭められている、というものだった。

 IS(ISIL)の戦闘員たちは疲れきっており、もう激戦を交わす気力など無い、ということだった。確かにその通りなのかもしれない。IS(ISIL)は現在、SDFとアメリカ軍によって追い込まれている。SDFはアメリカの合同軍の、戦闘機の支援も受けているのだ。

 こうしたCNNのような判断がある一方には、IS(ISIL)は未だに十分の戦闘能力を温存している、という見方もある。エルサレムポストはIS(ISIL)が、1年以内に復活できる、と報じている。

 これはアメリカの国防省の、発表に沿ったものだ。それは分からないでもない。アメリカの軍部は、対外戦争を拡大することにより、多くの軍事予算を獲得出来、軍幹部とそれに繋がる軍需産業は、儲かる仕組みになっているからだ。

 ポンペオ国務長官はアメリカが、最大限の圧力を掛けて、IS(ISIL)を殲滅しなければならない、と語っている。それはそうであろう。

 ただいまの段階になっては、IS(ISIL)がイラクやシリアで復活するということは、ほぼありえないのではないか。ましてやエルサレムポストが報じたような、1年以内の巻き返しなど、起こるわけが無かろう。

もし、アメリカが以前やっていたように、武器や物資をIS(ISIL)側に、大量に投下するようなことをしたら、それはたちまち世界の知るところとなり、アメリカに対する信用は、がた落ちになるだろう。

 イスラエルにしてみれば、アメリカ軍から出てくる情報を、拡大して公表し、イスラエルの敵国に間接的に脅しをかける、ということであろう。例えばシリアやレバノンのヘズブラ、そしてイランにだ。