最近ニュースを見ていると、イギリス人のIS(ISIL)戦闘員が、エジプトから追放されたという話が伝えられていた。そして、その前にはアメリカ人のIS(ISIL)戦闘員が、イラクだったと思うが、逮捕されたというニュ-スが、伝えられている。
ニュースの表面だけを見ていると、多数の欧米人がIS(ISIL)の戦列に並んでいるような印象を受けるのだが、どうも必ずしもそうではないようだ。彼らのオリジンはアラブなのだ。例えば、イギリス人のIS(ISIL)戦闘員で、エジプトから追放された人物は、エジプト出身でイギリス国籍を、取得していた人物だった。
もちろん、純粋なヨーロッパ人がIS(ISIL)の、戦闘員になっているケースも、多数見られた。彼らは豊富な知識を持っていることから、IS(ISIL)のなかでは、幹部になっていた者も少なくない。
IS(ISIL)はイスラム原理主義のテロ組織であることから、イスラム教徒で無ければ不都合なはずなのだが、IS(ISIL)側はキリスト教徒の彼らを、受け入れていたということであろう。もちろん、IS(IISL)側は彼らがキリスト教徒からイスラム教徒に、改宗したと言うだろう。
こうした傾向を見ていて思うのは、ある人物の国籍が欧米人でも、彼らのオリジンはアラブ人であったり、中央アジア人であったりアフリカ人であったり、アジア人というケースが、多数見受けられる時代になっているのだ、ということだ。
また、そうした安易に国籍を与ええる傾向が、欧米諸国にはあった(現在もそうかは不明)ということであろう。シリアの難民が多勢でヨーロッパ、なかでもドイツに入り込むと、彼らの一部は市民権を与えられたり、国籍を与えられたりする。
トルコからは政治亡命者が何千と、ドイツなどヨーロッパ諸国に押しかけ、居住権を獲得しており、一部は国会議員になったり、カナダでは確か市長になった者もいた。つまり、今の時代はその人のオリジンがどうであれ、入国した国の居住権を得たり、国籍を得ることが可能だということだ。
実は日本でも同じようなことが起こって久しい、多くの韓国オリジンの人たちが何時の間にか日本国籍を取得し、国会議員になってもいる。彼らは当然、韓国の利益を第一に考える人達が、多いのではないだろうか。
日章旗をたなびかせて、街宣車でガナリ立てる右翼のなかにも、在日韓国人が多いと聞く。こうなってきたらもう、通常使われる名前や、国籍では区別が付かなくなってこよう。朝鮮半島の出身者の多くは、日本名を名乗っており、日本のマスコミはそのまま、日本名で報道している。これでは犯人は日本人だ、と思う人が多数であろう。
そろそろ、日本でもその辺のこと、きちんと決める時期に、来ているのではないだろうか。そうしないと、突然、民族主義や愛国主義の大波が、日本社会で拡大していった時、彼らを守りきれなくなるのではないか。