『中東の新年はどうか』

2019年1月 1日

謹賀新年

 

                 

 11日の中東の各サイトには、これといった、重要なニュースは掲載されていなかった。それとは逆に、安定化を示す内容の記事が、掲載されている、例えば、シリアではクルドの女性たちが、シリア政府とアサド大統領支持のデモを、行ったというニュース、エジプトからは昨年最もテロが少なかった、というニュースを伝えられている。

 シリアからは政府が、反体制の戦闘員たちが、帰宅することを認める、というニュースも伝えられており、ガーデアンはアサド大統領の勝利という報道をしたとあった。また、イランがシリアと長期で経済協力をする、ということも伝えられている。

 もちろん、何時もの通りイスラエルとイランの緊張、イスラエルとパレスチナなかでもハマースとの緊張は、伝えられているし、シリア難民に関するニュースが無いわけではない。

 唯一これはと思われたのは、イエメンで食糧不足の状態の中で、ホウシ派が食糧を盗んだ、というニュースがあった。やせこけて、いまにも死にそうな子供たちの写真が、報じられる中では、人間の業の強さを感じさせられる。

 いずれにしろ、全体的には情況改善の方向にある、ということかもしれない。そのなかには、アメリカ軍のシリア撤退が遅れそうだ、というニュースもある、唐突にアメリカ軍がシリアから撤退したのでは、その後の混乱が大変であろう。関係諸国と詰めながら、段階的に撤退することが、一番人的被害を少なくさせることではないか。