NO:5366  1月19日   『イスラエルは消えるとユダヤ歴史学者』

2019年1月19日

  イスラエルのベングリオン大学教授で、左派シオニストのベニー・モリス氏は、『イスラエル国家がやがて消える。』と語った。彼の説明では『今の情況をイスラエル単一国家がアラブの多数のなかに存在している。』ということだ。

 『アラブ人が権利を得たとき、イスラエルはユダヤ人の国家として存在しえなくなる。そこからどう抜け出すのか私には分からない。ユダヤ国家は70万人のアラブ人(パレスチナ人)を追放するというのだろうか。』

 『56700万人のユダヤ人が、何千万人何億人ものアラブに取り囲まれているのだ。ユダヤ人はアメリカや西側の国に、亡命せざるを得なくなるだろう。』というのだ。

 ラビのドビド・ウェイス氏も『ユダヤ人にはアラブ人の土地を占領する権利は無い。』『どの土地にもユダヤ人には権利が無い。』と語っている。

 イランのハメネイ師は『パレスチナはパレスチナ人の抵抗運動で解放される。もしパレスチナ人やアラブ人が団結すれば、25年以内にイスラエル国家は消える。』と語っている。その最大の根拠は、パレスチナ人の占領地とイスラエル国家内の、人口増加であろう。

 こうした冷静な判断は、ネタニヤフ首相にもあるはずだ。そのために、彼は何とか現状を変えようとしているのであろう。西岸のほとんどを支配して、そこからパレスチナ人のほとんどを、追い出そうというのも、その一案であろうか。

 しかし、こうした追放政策には限界があろう。ガザ地区についても、全てのパレスチナ人を殺すということは、無理であろう。イスラエルの賢いパレスチナとの妥協策を、考えるべきではないのか。