アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子が帰国した。彼は6年ほどロンドンで過ごしていたようだ。彼の職歴は副内相そして内相を務めている。しかし、彼が国王になる道は、開かれなかった。
アハマド・ビン・アブドルアジーズ国王の子息である。そのことは現在のスルタン国王の弟ということになる。彼は70代だと言われているので、スルタン国王の83歳と比べ10歳ほど若いのではないか
アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子が帰国した際には、空港までムハンマド・ビン・スルタン皇太子が出迎えたということであり、それなりの敬意が示された、ということであろう。
今回のアハマド・ビン・アブドルアジーズ王子の帰国に際しては、イギリスとアメリカが、アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子の安全を保障しての、ものだったと言われている。彼もまた、場合によっては、甥のムハンマド・ビン・スルタン皇太子に殺される、可能性があった、ということであろう。
しかし、ムハンマド・ビン・スルタン皇太は、アメリカにとって使いでのあるタマであろう。従って、彼の立場を犯さないように、サウド王家の問題を解決するために、アハマド・ビン・アブドルアジーズ王子を引き出したのではないのか。
彼の登場は王家内部の対立解消にも、繋がる可能性があろう。アメリカはカシオギ事件をわきに置き、イエメン問題の解決に集中し始めている。そこでムハンマド・ビン・スルタン皇太子が、どう判断していくかが問われ、もし、その判断がだめなら、皇太子の座からの降格もあり得よう。