ロシアのラブロフ外相が、シリアに於けるIS(ISIL)とアメリカ軍との、協力関係に付いてコメントした。これはポルトガル訪問でのことだ。これは、ポルトガルのアウグスト・サントス・シルバ外相との、ジョイント・コンフェレンスの席でのことだった。
ラブロフ外相はアメリカ軍の支援の下に、IS(ISIL)がシリア東部で戦闘を継続していることを報告し、アメリカ軍はIS(ISIL)を使い、シリアからのイラン軍の追放と、シリア体制の交替を目論んでいると語った。
シリアのユーフラテス川東岸には、未だに数千人のIS(ISIL)戦闘員が、いるということだ。ここでは数百人の住民が人質に取られている。シリア軍はこうした情況の中で、IS(ISILの掃討を続け、ほとんどのシリア領を解放している。
他方、クルドのSDFもシリア国内で、独立国を創設するための戦闘を、続けているが、これもアメリカ軍の支援を受けている動きだ。
リビアでは9人の治安軍兵士が、IS(ISIL)によって殺害されている。これはリビア南東部のタゼルボで起こったことだ。またタゼルボでは市民を含む、11人が人質に取られてもいる。この地域はハフタル将軍の統治区域だ。IS(ISIL)によるハフタル軍への攻撃は10月にも起こり、5人のハフタル軍兵士が死亡している。
つまりIS(ISIL)は散発的ではあるが、アメリカ軍の保護の下で、テロ活動を継続している、ということのようだ。最近では、マグレブのIS(ISIL)なるものが強化され、北アフリカのアルジェリア・チュニジア・モロッコとアフリア諸国との国境地帯で活動している。それがもしモロッコと対立している、ポリサリオと連携することになれば、話は面倒になろう。