オランダの情報部の調べでは、IS(ISIL)が最近になり、再結束と組織の強化を、進めているようだ、といいうことだ。その情報によれば、かつてアンバルのライオンと呼ばれていた、IS(ISIL)関連組織とアルカーイダは、黒字に白抜きでラーイラーハ一イッラッラー・ムハンマドラスールッラー(アッラーの他に神は無く、ムハンマドは預言者だ)と印刷した旗を持っている。
彼らはイラクのアンバルを、根城にしているようだが、隠れ家にいるため、表面からは分からない。そのアンバルでは8月25日に、IS(ISIL)によって14人が殺害されたが、そのなかには6人の軍人も、含まれていたということだ。
オランダの情報機関ジェネラル・インテリジェンス・セキュリテイ・サービス(AIVD)によれば、IS(ISIL)はトルコを戦略拠点に、しているということだ。その事は、将来、ヨーロッパもIS(ISIL)の攻撃目標に、なるということだ。
今週の月曜日11月5日には、クルドのクルデスタン24というテレビ局が、AIVDの情報によれば、IS(ISIL)などイスラム原理主義者たちは、トルコをスプリング・ボードとして、長い間活用して来ていた。膨大な数の外人戦闘員は、世界中から集まったが、彼らはトルコを経由して、イラクやシリアに入っていた。
IS(ISIL)はトルコを戦略拠点として、再活性化することが出来、今後、地下活動を強化していくものと、思われるということだ。IS(ISIL)はトルコの拠点を活用し、地下活動を活発化し、国際的な活動を起こしていく予定だ。
オランダのAIVDによれば、トルコ政府はこのことを、何も気にしておらず、ジハーデスト・グループがトルコの治安に、悪影響を及ぼすとは、考えていないということだ。トルコのテロに対する認識が、ヨーロッパ諸国と異なる点が、トルコ・ヨーロッパの問題点であり、トルコ政府はIS(ISIL)に対しても、アルカーイダに対しても、特別な対応はしていないということだ。
トルコは形式的にはIS(IIL)対応を行っているが、トルコの第一の警戒目標は、クルド・グループ(PKK=クルド労働党)ということだ。その結果、IS(SIL)もアルカーイダも、トルコでは息抜きが出来、自由に行動することが出来ている。
そして、IS(ISIL)もアルカーイダも、自分たちの次の目標を、達成できるということだ。そうした認識は、オランダだけではなく、他のヨーロッパ諸国も、持っているのであろう。そうであれば、トルコがEUに加盟することは、容易ではあるまい。