『トルコはカシオ議虐殺全証拠掴んでいる』

2018年10月13日

 

 考えてみれば当たり前の話なのだが、トルコは始めからイスタンブールの、サウジアラビア大使館内で起こった、カシオギ氏虐殺の情況を、事件の起こる最初の段階から、全部知っていたようだ。

 最初の段階で、トルコから出ていた、拷問の後殺され、死体はバラバラに解体されて、処理されたという情報は、嘘ではなかったということだ。昨日、トルコ政府は全容を知っている、とサウジアラビアに伝えたようだ、また、トルコは虐殺情況を記録した、ビデオもあると言っている。

 当然であろう、イスタンブールのサウジアラビア大使館が設立されるときに、トルコ側が工事をしたものと思われるが、その際に、全ての部屋に隠しカメラを、設置していたのであろう。それは通常行われることであり、何の不思議も無い。

隠しカメラについては、ロシアとアメリカ双方の大使館に、設置されているという話が流れたが、ごく当たり前の作業であろう。そうすることによって、ロシアとアメリカは相互に監視して来ていたのだ。また、ロシアもアメリカもその隠しカメラや、隠しマイクを探して、撤去する作業を、繰り返してきていたのだ。

CNNはトルコがイスタンブールの、サウジアラビア領事館内で起こった、虐殺事件のショッキングなビデオがある、と伝えているが、それは拷問、殺害、遺体の切断処理の全貌を、記録したものであろう。こうなると、サウジアラビア政府は言い逃れの、しようがあるまい。(肉食文化の国では、人であれ動物であれ、一旦死亡したものを解体するのは、手馴れたものなのかも知れない)

さて、次の段階の話になるが、トルコ政府はこのビデオを、公開することはあるまい、一部からもれて流れるかもしれないが、公式にはありえないと思われる。トルコ政府にしてみれば、このビデオはサウジアラビアを脅し、巨額の金を引き出す、貴重なネタになろうからだ。

トルコ政府はサウジアラビア政府を、じりじりと脅して行き、自国の考える結果を引き出すことになろう。同様にアメリカも、既にこの殺害現場のビデオは、手に入れているのではないかと思われる。従って、アメリカもサウジアラビア王家を、脅しまくることになろう。トルコはこのビデオを、アメリカに渡すに当たって、どのような交換条件を付けたか、関心がもたれる。

いずれにせよ、今回の事件は常識の範囲を超えており、まさに猟奇事件の類だ。従って、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が国王になることは、この事件が原因で、完全に消えたのではないか。また、今回の事件を機に、反皇太子派の勢力が増して行き、皇太子の処刑といったことも、起こりうるのではないか。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の若気の至りというか、彼の自分に対する過信が、結果的には彼の政治生命を、縮めたということであろう。例え彼が処罰を受けることが無いとしても、彼はこの事件を機に、外国へは行けなくなるのではないか。インターポールが待っているし、反ン皇太子派による暗殺の可能性もあるからだ。