『中東短信』

2018年10月12日

 

 今日は重要な情報が沢山伝えられたので、それらの幾つかのポイントだけを、ご紹介することにした。

:トルコとアメリカブランソン釈放合意か

 

 どうやらここに来て、トルコとアメリカはブランソン牧師釈放で、合意に至っているようだ、これでトルコ・リラは値上がりするだろう

 

:国連アッバース信用できず

 

 国連が立てたパレスチナ問題担当の、マドロウ氏は話にならない、とパレスチナ自治政府がボイコットしたが、これを受けて国連も、パレスチナ自治政府とは話にならない,と交渉を断念したようだ。

 

:シリア・クルド外人IS900人逮捕

 

 44か国から集まったIS戦闘員900人を、YPGは刑務所に入れている、と発表した。

 

SDFIS戦闘員651人殺害

 

 デルズールでの戦いで、SDFISの戦闘員を、651殺害したと発表。

 

:ロシアはリビアで軍展開しない

 

 欧米はロシアがリビアで、シリアで行ったのと、同じような作戦に出るだろう、と懸念していたが、ロシア政府にはその意向が無い、と政府高官が語っている。

 

:バグダーデイ数百人の裏切り者処刑命令

 

IMF勝手に貿易するな

 

 最近、自国通貨での貿易が、世界中で拡大しているが、IMFはこのことに不満を述べた。これでは通貨の安定も貿易の安全も、保証が出来なくなるからだ、ということだ。何のことはないドルを守るためであり、中国に対する圧力であろう。

 

:米情報部ムハンマド・サルマン皇太子が殺害命令

 

:米議員サウジアラビアに武器売るな

 イエメンと非人道的な戦争を継続し、今回はジャーナリストを殺害した、サウジアラビアに対して、アメリカのクリス・マーフィ議員は、トランプ大統領に対して、カシオギ殺害に関与するサウジアラビアには、武器を売るべきではないと伝えた。彼はサウジアラビアとの軍事、政治、経済関係を、再考する時期が、来たと語った。

 

:トランプはカシオギ関係なくサウジアラビアに武器輸出意向

トランプ大統領はカシオギ問題に、左右されることなく、サウジアラビアに武器を売り続ける、と語った。それはアメリカの経済にプラスだからだ、ということのようだ。トランプ大統領は彼の任期中に、サウジアラビアとの関係を壊したくない、ということであろう。

:アップルの時計がカギ

 今回殺害されたとされている、カシオギ氏はアップル社の、時計を身に着けていたことが判明しているが、この時計が見つかれば、殺害される段階で、カシオギ氏がどのような状況にあったのかが、相当明らかになりそうだ。

 最近の電子時計は、相当量の情報を、自動的に記録する性能を持っている。例えば所有者が何時に何処にいたのか、その時の会話の音声記録などだ。