トルコにはアメリカのCIAや、ロシアのKGBのような、情報機関がある。その組織の全容は今日まで、あまり知られていないが、相当な力をトルコ内外の政治分野で、持っているようだ。
この組織は通常MITと呼ばれている。これまでトルコが行ってきた、IS(ISIL)に対する武器や資金の支援などでは、このMITが裏で動いていた、と言われているし、反政府とエルドアン大統領が毛嫌いしている、ギュレン・グループへの対応でも、MITが先頭に立っていると言われている。
このところ、このMITの予算が急増している、といいうニュースが、トルコ・ミニッツという反体制の、報道機関から伝えられた。もちろん、反体制の報道機関であることから、流されたニュースの信憑性や、信頼性の程度について、全く疑問が無いわけではないだろう。
ただ言えることは、事実もそこには含まれている、ということであろう。このトルコ・ミニッツの報道によれば、MITの予算は2016年の予算が、8・34億トルコ・リラであったものから、2017年には29億トルコ・リラに、増えているということだ。
その資金は何処から来たのかが、気になるところだが、このトルコ・ミニッツの伝えるところでは・政府が行った危険企業(反政府)の、没収などによって得た資金だ、ということのようだ。
当然、トルコ政府が情報機関であるMITの予算を、大幅に増額したということは、その必要あったからであろう。トルコ政府は国内と国外で、MITを使い新たな計画を、進めているということであろう。
MITの予算は昨年から増額されている。果たして昨年から、トルコでは何が動き出しているのであろうか。