『リビアの中央部ジュフラでIS戦闘展開』

2018年10月30日

 

 リビアの中央部にあるジュフラ(首都トリポリ市から800キロ南部)で、IS(ISIL)が戦闘を展開し、相当の被害がリビア側に出ている。3人の市民が犠牲になり、10人の兵士が負傷している。また捕虜にされた兵士もいるようだ、とリビア政府のアハマド・ミスマール将軍は、語っている。

 このジュフラ地区は、リビア東部政府のハフタル将軍の、支配地域なのだが、今回の戦闘では、登場していないようだ。ジュフラよりも南部のハルージュでも、人質がとられたようだが、こちらは8人が捕まったようだ。このハルージュ攻撃には、IS(ISIL)側は25台の車両で、攻撃を加えた模様だ。

 一説には、このハルージュでは5人の市民が、斬首されたということだ。また、市の建物や警察署にも、放火されているようだ。 

IS(ISIL)がリビア国内で活発に、活動できているのは、リビアの地中海沿岸中央部の、シルテの南部などに、過激な部族の戦闘集団がいるためであろう、とみられている。このため9月には、10度にわたる特攻攻撃が、IS(ISIL)によって首都トリポリにある、リビア国営石油会社本部を狙って行われもした。

 最近、アメリカはイタリアやイギリス、フランスと共に、リビアへの介入を口にしたが、IS(ISIL)の活動が活発化したのは、そのためなのかもしれない。