『アメリカが露S400買うなと各国に圧力』

2018年9月22日

 アメリカの主要産業は、兵器輸出であることは、世界の知るところだが、このところアメリカのトランプ発言は、限度を超えているとしか思えない。中国がロシアからS400を、輸入しようとする動きに対して、圧力を掛け、阻止しよとしているのだ。

 これはさすがに、ロシアと中国を激怒させているようで、ロシアは『これは危険な火遊びだ。』とアメリカを非難している。アメリカにはロシア途と中国の、兵器取引で口を挟む、何の権利があるというのであろうか。他方、アメリカは日本を始め、世界中の国々に対して、兵器を押し売りしているのだ。

 アメリカは『アメリカ製の兵器は平和を実現する、天使のようなものであり、ロシア製兵器は悪魔だ。』とでも言うつもりなのであろうか。アメリカはかつ、徹底打倒を口にしていた、アルカーイダのテロリストを、穏健ジハーデストと呼び、今では支援しているのだ。

 シリアでの戦争で、ロシアは理性的に、しかも誠実に、問題解決に努力してきた。そこでロシアが使った兵器は、国際的に認められることとなり、トルコが第一番に、ロシア製S400ミサイルの、購入交渉を始めた。

 この動きに追従したのは、アラブ湾岸のカタールであり、サウジも触手を伸ばしている。そしてイランも、然りのようだ。またインドは本格的に、購入交渉を始めているようだ。これではアメリカの兵器の市場が、侵されるということであろうか。

 アメリカはトルコに対して、猛烈にS400ミサイルの輸入を、阻止しようと圧力を掛け、中国に対しても、ロシアの戦闘機やS400を買うな、と圧力を掛け、インドに対しても購入を止めろ、と圧力を掛けている。

 アメリカはどのような理屈で、自国の兵器輸出を正当とし、ロシアの兵器輸出はだめだ、というのであろうか。こんな理屈に合わない話しをしていると、世界はアメリカに対する信頼を、どんどん下げて行き、アメリカは国際社会の中で、孤立することになるのではないのか。

 そうした取引の中で、アメリカは中古の艦船を、日本に買えと言ってきている。日本の造船技術は、世界的にも高い評価をされている。しかも、いま日本の造船業界は、不景気であり、国内使用は何としても、受注したいということであろう。

 安部総理はいい人お兄さんで、トランプのこの人を馬鹿にした申し出を、受けるのであろうか。アメリカのドラえもんのポケットになった、日本の将来はどうなるのか。