『偽旗作戦実施近いイドリブ危険』

2018年9月17日

 シリアの北部イドリブでは、偽旗作戦が準備されたようだ。偽旗作戦とは、化学兵器を使い、それを実行したのは敵側だとして、非難する作戦だ。シリアの場合、これはホワイト・ヘルメット・ループによって塩素ガスのキキャニスターが持ち込まれ、あたかもシリア側が攻撃を加えたかのように、偽装され公表されるというものだ。

 この作戦には主に、イギリスが関与しているようで、既に8発の塩素ガス・キャニスターが、イドリブ地域に持ち込まれているということだ。実行犯はヌスラ系のジャバハト・ファタハ・シャーム組織などのようだ。

 このことについては,在シリアのロシア軍代表である、ウラジミール・サブチェンコ将軍が証言している。『既にガス兵器はイドリブの、ブサンクルに持ち込まれた。』と彼は語っている。

 ホワイト・ヘルメットは子供たちや住民を集め、既に偽のガス兵器被災者の映像を、デビオに撮っているようだ。これが急がれているのは、シリア軍による本格的な、テロリスト側に対する攻撃を、阻止することが目的だ。

 アラブの一部の国々は、既に、この件に関する証拠固めをし、その書類を国連や、化学兵器禁止組織(OPCW)に、送り付けている。これまでにも化学兵器はダマスカスのそばのドウマや、イドリブのハーン・シェクンで使用されている。

 これがシリアにおける、化学兵器を使用に関する、情報のあらましだが、果たしてアメリカやイギリス、フランスが正しいのか、あるいはロシア、シリアの主張が正しいのかについては、確定的な判断は出来ない。

 だが、これまでのケースを見ていると、どうもロシア、シリア側に分がありそうだ。この作戦が偽旗であり、化学兵器を使用して、住民が犠牲になったということも、偽であって欲しいものだ。それを切に祈るばかりだ。