『アメリカ艦隊黒海入りにロシアが激怒』

2018年8月23日

 

 数日前にインターネット上で伝えられた、重要な情報があったが、ほかのニュースに目が行って、書かずに過ごしてきた。しかし、このニュースは数日遅れても、お伝えする価値があると思い、書くことにした。

 それは、アメリカの艦隊が黒海入りし、それにロシアが激怒している、というニュースだった。それだけでは黒海が公海であり、何の問題でもないはずなのだが、ロシアにしてみればそうはいくまい。

 黒海はロシアにしてみれば、いわば内海なのだ。軒先の池に他人に手を出されるのと、同じことなのだ。当然のことながら、アメリカは黒海への艦隊派遣を、以前から望んでいた。それをトランプ政権が、実行したということだ。

 アメリカは以前から、ロシアの喉元でもある、黒海に軍艦を送り込み、ロシアに何時でも挑戦できる、という意思を示したかったのだ。そのことは、だいぶ前から考えており、ウクライナの内紛も関係があったかもしれない。NATO側によってウクライナ紛争が起こされ、ロシアが介入して大問題になった。

 その後、ウクライナはNATO側、アメリカが抑えることになり、ウクライナの領土にオデッサが残されたことから、アメリカはこの港を使うことが出来るようになった。もぅひとつアメリカが考えていたのは、トルコ領土内の黒海に面する海岸に、アメリカの軍港を持つことだった。

 しかし、トルコはロシアとの関係を考慮し、アメリカの軍港を黒海沿岸に、持たせることを許さなかった。しかし、それでアメリカの黒海沿岸への軍港開設を、あきらめたわけではなかった。

 アメリカはシリアとイラクで起こった、IS(ISIL)による内戦で、IS(ISIL)を掃討すると言って、イラク・シリアに軍を派兵し、3年が経過した今なお、未だに座りついている。そのアメリカが考えている派兵目的は幾つかあるが、そのなかの一つは、黒海沿岸に軍港を、開設することのようだ。

 そして最近になり、アメリカはクルドに独立国家を、設立させることを考え、それを少しずつ公表し始めている。そのクルド国家とは、トルコの東部5分の1をクルドに渡し、アルメニアの領土や、シリア・イラクの領土なども含めて、国家を設立するという考えだ。

 述べるまでもなく、そのクルド国家には、黒海沿岸地域も含まれることになり、そこにアメリカは軍港を、建設するということだ。これが出来れば、アメリカは何の遠慮もなく、黒海沿岸に軍港を持ち、そこには軍艦などを送り込むことが、できるということだ。

 今回、アメリカが軍艦を黒海に入れたということは、その前兆であろう。黒海の深度を図り、地理を調べて軍港建設に備えることと、ロシア側の反応を見たのであろう。