『サウジアラビアでシーア派活動家女性処刑』

2018年8月22日

 サウジアラビアからは、最近よく女性の活動家の名前が明かされ、彼女らは皆、人権活動の容疑で、逮捕されている。それはある意味では、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の自由化政策の、結果なのであろうか。

 今回のケースは、サウジアラビアの石油地帯で、住民のほとんどがシーア派である、アルカテイーフの女性活動家の問題だ。彼女の名前はイスラー・ゴムガムで、反政府活動家を支援したことが、その罪状となっている、

 彼女は32ヶ月前に逮捕さえているから、既に3年の時を刑務所で過ごしている、ということだ。今回の裁判では6人の犯人が、裁判にかけられたが、彼女の夫であるムーサ・アルハーシェムも、そのなかに含まれている。彼らは2015128日に、逮捕されているのだ。

 サウジアラビアの法制度は、サルマン国王に直結しており、彼の意向でどうにでもなる仕組みだ。従って、裁判はある種のショーになっており、とても公正なものとは、言い難いということだ。

 イスラー・ゴムガムに対する最終裁判は、10月28日に行われるが、判決はどうなるのであろうか。果たしてイスラー・ゴムガムは、処刑を免れるのか。私の予想では多分、無罪放免となるのではないかと思う。そうなることをアッラーに祈ろう。