サウジアラビアからは、最近よく女性の活動家の名前が明かされ、彼女らは皆、人権活動の容疑で、逮捕されている。それはある意味では、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の自由化政策の、結果なのであろうか。
今回のケースは、サウジアラビアの石油地帯で、住民のほとんどがシーア派である、アルカテイーフの女性活動家の問題だ。彼女の名前はイスラー・ゴムガムで、反政府活動家を支援したことが、その罪状となっている、
彼女は32ヶ月前に逮捕さえているから、既に3年の時を刑務所で過ごしている、ということだ。今回の裁判では6人の犯人が、裁判にかけられたが、彼女の夫であるムーサ・アルハーシェムも、そのなかに含まれている。彼らは2015年12月8日に、逮捕されているのだ。
サウジアラビアの法制度は、サルマン国王に直結しており、彼の意向でどうにでもなる仕組みだ。従って、裁判はある種のショーになっており、とても公正なものとは、言い難いということだ。
イスラー・ゴムガムに対する最終裁判は、10月28日に行われるが、判決はどうなるのであろうか。果たしてイスラー・ゴムガムは、処刑を免れるのか。私の予想では多分、無罪放免となるのではないかと思う。そうなることをアッラーに祈ろう。