『イランはアメリカに妥協するのか』

2018年8月 8日

 

 イスラエルのデブカ・ニュースというサイトがある。そのサイトが伝えるところによれば、イラン政府はアメリカとの緊張を緩和する動きに、出始めているということだ。確かに、通貨戦争を仕掛けられたイランは、リヤルの暴落が起こり、経済は相当なダメージを、受けているであろう。

 そこで、イラン政府は秘密工作員を、数週間前からアメリカに送り、対米関係の修復を探り始めている、ということだ。そしていま、イラン政府は公式非公式のアメリカとの、核交渉の糸口を探っている、ということのようだ。

 このイラン政府側の動きに対し、アメリカ政府側は公定も否定もしていない模様で、アメリカ側は公式な交渉の再開を認める、明確なサインは出していないようだ。

 アメリカ政府としては、正式な交渉を始める前に、イラン側から充分な反応引き出したい、ということであろう。それは北朝鮮との交渉の場合と、同じ方式なのではないか。

 このイラン側のアメリカ接近の情報は、出所がイスラエルであることから、多少の疑問もあるが、大筋では正しいのかもしれない。

 問題はこれが事実であるとすれば、その後のイラン国内の動向であろう。権力中枢でも問題が起ころうし、アメリカに対する妥協が起これば、国民の要求がもっと鮮明に出て来ることが、予測されるからだ。