リビアの東トリポリのチェック・ポイントを、IS(ISIL)が攻撃し、7人の交通警察が死亡し、10人が負傷した。テロが起こった場所は、ズリテンからホムスに抜ける道路であり、ここはミスラタに通じる要衝となっている。
ミスラタのミリシア・グループは強力であり、かつてカダフィ大佐を殺害したのは、このミリシアの若者であったし、その後数ヶ月の間、カダフィ大佐の遺体はミスラタに、展示されていた。
IS(ISIL)はリビア革命後に、何度かの攻撃を仕掛けた、と犯行声明を出してきている。IS(ISIL)は昨年はミスラタの裁判所を、襲撃している。
IS(ISIL)は当初シルテに陣取り、そこをシリアのラッカにヘンワ代わるIS(ISIL)の首都とする、と言っていたが、リビア軍によって攻撃され、シルテを捨てて、南部の砂漠地帯に逃れた。
トリポリ政府の語るところによれば、IS(ISIL)の細胞はリビア各地に散らばっており、彼らは携帯電話で連絡を取り合っている、といことのようだ。
リビアはIS(ISIL)にとって、アフガニスタンと並ぶイラク・シリア敗走後の、移動拠点となってきていた。今後もIS(ISIL)によるリビアでのテロは、継続されるものと思われる。