月曜日の早朝に、エルサレムの嘆きの壁の前で、祈りをささげていた女性のすぐそばに、100キロを越す大石が崩れ落ちる、出来事があった。少し落ちる場所がずれていたら、彼女は死傷する危険があった、ということだ。
この出来事はイスラエル人の間で、大きな反響を呼び起こしている、それはこの石が崩壊した前日は、チシャ・ベアブという、エルサレム崩壊の記念日であり、多数の礼拝者が嘆きの壁に、集まっていたからだ。
もし壁の崩落がその日に起こっていれば、多数の犠牲者が出ていたことが、考えられるからだ。ユダヤの神はそうすることによって、ユダヤの民を守ったのか、あるいはユダヤの民に警告を、与えたのかということだ。
ユダヤの保守派のスポークスマンは『もし石の崩落が昨日起こっていたら、大惨事になっていたろう。』と語っている。また『全能の神は本格的な犠牲が生まれることを、さけてくれたのだろう。』とも語っている。しかし、『神は何をお望みか分からない。』とも語った。
他のエルサレム市の責任者は『神の意図することは計り知れない。これは創造主の意向だからだ』と語っている。
何故この時期に石の崩壊があったのか、そして、その石が落ちた場所に、意味があるのか、議論好きのユダヤ人の間では当分の間、議論が白熱しそうだ。
願わくば今回の嘆きの壁の石の崩落が、神の怒りでないことを祈るばかりだ。