『トルコは火遊び止めろ・リンゼイ・グラハム』 

2018年7月 6日

 

 アメリカのリンゼイ・グラハム議員が、中東諸国を歴訪しているが、そのなかで彼はトルコを訪問した。当然のことながら、彼はエルドアン大統領と会談しているが、彼は『トルコはあまりシリアに深く介入すべきではない。もし深く介入すれば泥沼にはまる事になる。』と警告している。

 トルコはシリアにおけるアメリカの行動を、支援すべきであり、これまで、過去2年間の間に、2度の軍事行動を起こしている。それはクルドのYPG掃討作戦であり、もう一つはIS(ISIL)作戦だった。

マンビジュのクルド・ミリシアについては、ユーフラテス川の東岸に追い出すことで、アメリカとトルコは合意しており、アメリカ軍とトルコ軍が、治安維持を図ることになり、パトロ-ルを行っている。

 しかし、パトロールはトルコとアメリカが、合同で行っているわけではなく、別々の行動をしている。その結果、YPGのミリシアはユーフラテス川の東岸に、ほぼ押しやられているが、そこはマンビジュから、20キロの地点だということだ。

 今回のリンゼイ・グラハム議員の意見に対し、トルコ側は明確な返答を行っていない。聞き置くということであろうか。こうした、アメリカとトルコのやり取りを見てると、両国の間には立場の違いと、認識の違いがあるであろうことが、感じられる。