NO:5160 7月 9日 『中東短信』

2018年7月 9日

:トルコの若者30.8%学習も仕事もしない

 BBCの調査によれば、トルコの18歳から24歳の若者は、仕事もしなければ勉強もしない状態に、あるということだ、その理由は、怠け癖が付いたためのようだ。これは男性だけではなく、女性にも当てはまり、トルコの若い女性は仕事をせず、勉強もしない状況にあるということだ、

 

:ロシアのメドヴェージェフ首相エルドアン大統領の就任式に参加

 ロシアのメドヴェージェフ首相は、代表団を引き連れて7月9日に行われる、エルドアン大統領の就任式に参加する。これは今後ロシアとトルコとの関係が、強化されていくということの兆候であろう。ロシアがそれだけトルコを、重要視しているということだ。

 

UAE軍代表イスラエルを訪問

 UAEの軍代表団が、イスラエルを訪問するが、これはイスラエルの空軍パイロットの、訓練終了を記念して行われる、式典に参加するためだ。この式典では、F35機が飛行するが、会場にはアメリカの代表団も、参加することになっている。

 UAEF35の輸入を希望していることから、今回の式典参加でF35が紹介され、その後にUAEとアメリカ側が、交渉を開始するのであろう。イスラエルはその仲介役を、務めているのではないか。

 

:アメリカがエルビルに最大規模の領事館設立

 アメリカ政府は北イラクのエルビルに、最大規模の領事館を、設立することを決定した。エルビルは述べるまでも無く、イラクのクルド自地区の首都であり、今回の決定はしかるべき意味合いを、持っているのであろう。

クルドの代表バルザーニ議長は、このアメリカの決定を歓迎し『アメリカはイラクに留まることを希望し、アメリカはクルド地区に留まることを希望し、アメリカはクルドとの関係発展を望んでいるのだ。』と語っている。

 アメリカ政府は2007年に代表団事務所を、エルビルに開設したが、その4年後には領事館に、格上げしている。領事館は20万平方メートルの土地に建てられ、建設費用は6億ドルの予算が、組まれたということだ。

 アメリカはシリアでもクルドと協力しており、その事はトルコとの関係を複雑にしている。関係者の多くは、こうしたアメリカの動きを、クルド国家設立に繋がるという、懸念を抱いている。

 トランプ大統領は昨年12月に、クルド(YPG)に対して、3.93億ドルの武器を供与することを、発表している。こうしたアメリカの一連の動きは、イラクとトルコにアメリカに対する懸念を、抱かせていることであろう。