『シリアのIS基地から大量の米製武器』

2018年7月15日

 

 シリアのIS(ISIL)基地から、大量のアメリカ製武器が、発見された。発見されたのは、デルズールのIS(ISIL)基地だが、それ以外の場所からも、武器は発見されている。ハスラト市、アブカマール市からも、大量の武器爆発物が、見つかっている。

 発見された武器は120ミリ砲、BM-21ロケット、107ミリロケット、40ミリ弾、対戦車砲、戦闘用ネットなどだ。爆発物などは住民を狙って、ビルに仕掛けられる、罠の爆発物などだ。

 デラアではIS(ISIL)側が明け渡しに合意し、重火器中程度火器などの、武器類が放置された。これらの武器はイスラエルやアメリカのよって、供与されたものだ、とシリア軍は見ている、他方、ロシア軍は2015年から、シリア政府軍を支援して来ている。

 その結果、ハジャルアスワドやヤルムークキャンプなど、ダマスカス周辺地域は、IS(ISIL)ミリシアから完全に、解放されることとなった。なお、ダマスカス南部のヤルダ、バッビラ、ベイトシャームも、解放されている。

 これでシリアはほぼ全域で、IS(ISIL)から解放されたことになろう。それにつけてもアメリカはこれまでIS(ISIL)に良く大量の武器を供与しながら、他方ではIS(ISIL)を掃討するといい続けてきたものだ。

 最近になり、イスラエルは『問題はシリアのアサド体制ではなく、イラン軍のシリア駐留だ。』と言い出している。その事は、シリアとの妥協が生まれる、ということであろう。また、アメリカもアサド体制打倒を、口にしなくなってきている。つまり、シリア内戦は終りに近づいている、ということであろう