トルコの大統領選挙で、52・6パーセントを得票し、大統領に再選されたエルドアン大統領に、余裕が出て来たのであろうか。最近の彼の言動は、それを感じさえるものがある。数日前のことだが、彼は批判の意見も聞く耳を持つべきだ、といった内容の話をしている。
加えて、MHP党のバフチェリ党首との会談では、非常事態をどうするか、ということが話し合われたが、どうやらその結論は非常事態解除、ということのようだ。これはもうエルドアン大統領と彼の体制に、真正面から対抗してくる、組織はなくなった、ということであろう。
こうしたエルドアン大統領の判断は、正しいだろう。ここまで優位に立てば、国内には何も恐れるものはないわけであり、外国との関係に神経を、集中すべきであろう。その場合、外国にいるトルコ人の意見を、聞くことが大事なのではないのか。
そうできるならば、エルドアン大統領は終身大統領にも、なれるのではないか。それはまた、ケマル・アタチュルクと同じように、『トルコ再興の父」と称賛されることになろう。