トルコの大統領選挙は明日に迫ったが、この段階で問題が発生している。それは外国の8組織が、トルコ大統領挙の監視人を送ることに、なっていたのだが、トルコに入国出来ない状態が発生している。
いまのところ入国を拒否されたのは、ドイツとスエーデンの団体のようだ。彼らはEUのOSCE(欧州治安協力組織)のメンバーだ。ドイツの左翼デイ・リンケ党の議員でアンドレジ・フンコ氏だ。彼は2017年に行われた憲法改正投票で、PKK擁護の立場から、活動していたことが、原因だったようだ。
トルコの外務大臣はアンドレジ・フンコ氏が、自身のツイッターでPKKの旗を、掲載していることを指摘している。述べるまでも無く、PKKはトルコがテロ組織と認定している、反政府組織だ。PKKはトルコだけでは無く、アメリカやEUもテロ組織と、認定しているのだ。
アンドレジ・フンコ氏はこの写真はシンジャルで、ヤズデイの人たちが逃亡する時に、撮ったものであり、今回の選挙監視とは、全く関係ないと反論している。従って、彼はPKKの支持者だと、見なされるべきではないと語った。
スエーデンのグリーン・パーテイ(緑の党)の議員ジャバル・アミン氏は、空港でパスポートを取り上げられ、別の部屋に連れて行かれ、取調べを受けたようだ。これについて、スエーデンのマルゴット・ワルストローム外相は、トルコ政府に説明を求めている。
ドイツの外相も同様に、トルコ政府に抗議し、これは民主主義と法を守るための活動だ、と語っている。
選挙の結果は数日後には出てこようが、以前報告したとおり、既に国営テレビは選挙結果を報道している。それによれば、エルドアン大統領が53パ-セント、インジ氏が26パーセント、アクシェネル女史が12パーセントの票を獲得したということのようだ。このことも法律違反ではないのか。
アンカラではIS(ISIL)が選挙を狙った、テロを計画しており、14人が逮捕されたということだが、これは政府が規制を強化する口実に、使われる可能性がある。あらゆる手段が講じられる、と考えておくべきであろう。