『ISはシリア国内に居場所を失った』

2018年6月10日

 

 IS(SIL)はシリア国内で、居場所を失ったようだ。もちろん、そうは言っても残存グループが、各地で抵抗闘争を続けてはいる。例えばアレッポなどだが、それは限られたレベルのもののようだ。

 いまIS(ISIL)が集まりつつあるのは、チグリス川の東岸であり、イラクに近い場所なのだが、そこでもつい最近激戦が行われ、シリア軍側にも大きな犠牲が出ている。シリア軍側には支援組織も含め30人以上の犠牲が出ている模様であり、その支援グループとは、イランの革命防衛隊兵士であり、レバノンのヘズブラの戦闘員たちなどだ。

 IS(ISIL)側もこの激戦で、10人が特攻攻撃を行っているが、彼らはもちろん死亡している。しかし、その特攻攻撃は成果を上げることは無く、IS(ISIL)側は敗北している。

 IS(ISIL)はここだけではなく、それ以前に展開された、ダマスカス近郊の拠点でも、敗北している。デルズールも然りだ。

 このようなIS(ISIL)の敗北は、シリア国内に新しい状況生み出している。そのなかで目立つのは、クルド人たちの活動だ。以前、クルドのミリシアとIS(ISIL)が、激戦を交わしたコバネでは、街の再建が進んでいるようだ。