『トルコ東部で石油掘削始まる』

2018年5月28日

 

 トルコのエネルギー相ベラト・アルバイカル氏が、語ったところに寄れば、トルコは同国東部で石油探査を行い、その結果を受けて掘削が始まった、ということだ。その地域はチュクルジャ県のハッカリ市付近だということだ。 

これ以外にも、トルコではワン県シイルト県などでも、石油の掘削が行われることになっている。このトルコの石油掘削は、相当深い鉱床を狙ったものであり、4500メートルにまで達するということだ。述べるまでもなくこれらの県は、いずれもイラク国境に近い地域だ。

 ベラト・アルバイカル・エネルギー相は陸上だけではなく、海底の石油ガスの掘削も、始める意向であることを語っているが、これはキプロスやギリシャとの領海争いが、起こる可能性が高い地域だ。

 ハッカリ県の石油掘削現場は、イラク国境から35キロメートルしか、離れていない。従って、石油が出てくる可能性は高く、ベラト・アルバカル・エネルギー相は数か月以内に、いい知らせができるだろう、と語っている。

 トルコには各種の地下資源があることは、以前から言われてきていたのだが、第一次世界大戦で敗れたオスマン帝国(トルコの前身)は、ローザンヌ秘密協定を交わし、地下資源の開発を100年間に渡って、止められていたが、その期限が切れるのは、2023年だったような気がする。

 そうなれば、トルコは一躍産油国入りし、大きな発展の可能性が生まれてくる、ということであろうか。その時、エルドアン大統領が大統領の座に、留まっていれば何が起こるか分からない。