ロシアのモロトフ副外務大臣は、『ロシアは未だに、アブーバクル・バグダーデイの死亡を確認できていない。』と語った。彼は『アブーバクル・バグダーデイの死亡に関する情報資料は不十分だ。』と語っている。
モロトフ副外務大臣『これまでアブーバクル・バグダーデイの死亡説は、10回も飛び出したが、未だに彼の死亡は確認できていない。』と語った。
昨年6月の段階では、その前の5月28日に、ロシア空軍が敢行した、シリアのラッカ(ISが首都と宣言していた街)への空爆で、アブーバクル・バグダーデイを殺害したものと思っていた。そのため、アブーバクル・バグダーデイの死亡確認を急いでおり、死亡説を流していた。
しかし、その後にアメリカは『アブーバクル・バグダーデイは、重傷を負った可能性はあるが、死亡していない。』という判断を、発表している。
今回のモロトフ副外務大臣の発言は、それに倣ったものであろう。だがどうもこれは、アメリとロシアとの取引のような感じが、しないでもないが。アブーバクル・バグダーデイがいまでも生きているとすれば、ロシアもアメリカもシリアに居座り、IS(ISIL)を掃討するという名目で、駐留し続けけることが出来るからだ。