『エジプトはシリアへの派兵に玉虫色回答』

2018年5月 5日

 

 エジプトのシュクリ外相は、シリアへのエジプト軍派兵について、玉虫色の回答をしたものと思われる。彼はエジプト軍のシリアへの派兵について『エジプトが外国に軍隊を派兵するのは、憲法と法律の条項に、沿わなければならない。』と語り、加えて、『国連の平和維持を目的とする、シリアへの派兵はありうる。』とも語っている。

 これは先の、マクロン大統領の要請に基づく発言であり、フランスのマクロン大統領はエジプト政府に対し、軍のシリアへの派兵を要請していた。フランスは一歩踏み込み、エジプト軍にIS(ISIL)との戦闘を、希望した模様だ。

 アメリカもフランス同様にアラブ諸国に対して、シリアへの派兵を要請『要求』している。アメリカの場合は、主に北シリア地域にアラブ軍の展開を希望している。そこには、アメリカ軍の部隊が駐留しており、アラブ軍はアメリカ軍のガードに回される、ということであろうか。つまり、アラブ諸国の軍隊に、汚れ仕事をさせる、という腹であろう。

 アメリカやフランスは要請するという形で、実質は強制しているのであろう。まさに傭兵作戦であり、アメリカやフランスの軍隊は、エアコンの効いた事務室のなかで、作戦を立案し、武器の調達を図ることに、専念するということであろうか。

 もし、このアメリカやフランスの要請に従わなければ、アラブ諸国は経済制裁を受け、外交でも孤立させられることになろう。アラブ湾岸諸国のサウジアラビアなどには、イランの脅威を煽り、脅しをかけることにより、軍隊の派遣だけではなく、武器の大量購入を強要する、ということでもあろう。

 エジプトに対しては経済支援を止めることや、エジプトの資源開発に動く、ヨーロッパ企業に圧力を掛け、開発計画を遅らせることもありえよう。アメリカやフランスの手法は、極めて露骨な、乱暴なものということだ。