『トルコ大統領選挙のもろもろ』

2018年4月26日

 

 トルコの大統領選挙が624日投票と決まったが、それがそのまますんなりと実行されるか否かは、いまだに不明な部分がある。与党AKPについては、エルドアン大統領が現役立候補することは間違いないが、野党側の候補者はまだ最終決定に、至っていないのではないかと思える。

 野党側で立候補がほぼ確実なのは、IYI党のアクシェネル女史であり、クルドの政党HDPのデミルタシ氏、と言ったところであろうか。それ以外にも野党候補として、元大統領のギュル氏の名前が挙がっているが、最終決定ではないようだ。

ギュル氏の立候補については、エルドアン大統領から相当圧力が、かかっているようだ。そうでなけれ、既に立候補宣言しているはずであろう。

巷ではギュル氏が立候補すれば、51パーセントの支持を得る、と予測されているのだが、そうなった場合はエルドアン大統領は、落選するということだ。ギュル氏は元首相のダウトール氏とも、何度と無く話し合いをしているし、両者は公職離脱後には、比較的頻繁に意見交換をしていた、と言われている。

エルドアン大統領は野党側候補者には、あらゆる方法で圧力をかけ、立候補取りやめをさせるつもりであろうし、もしそれでも立候補した場合には、物理的な圧力をかけるかもしれない。選挙の投票結果についても、既にいろいろな説がささやかれている。

エルドアン大統領は前回の選挙同様に、在外トルコ国民に投票の機会を与えることになるが、そのためにヨーロッパ諸国を歴訪し、選挙のための集会を企画している。しかし、前回の選挙では、ほとんどのヨーロッパの国々が、選挙運動の大集会を、許可しなかったと記憶するのだが、今回はどうなのであろうか。

もし、ヨーロッパ諸国が選挙前の大集会を、許可しなければ、エルドアン大統領は激しい非難の言葉を、ヨーロッパ諸国に向けることになろう。それでは、トルコをますます孤立させることになるのだが。

しかし、これだけエルドアン大統領に対する、非難の声が高まっているなかでも、野党各党は連立候補を立てる、合意に至れないのであろうか。何やらトルコ人の狭い料簡が、かいま見えるような気がするのだが。

野党全党が結束すれば、確実に過半数を超えて得票できよう。それは内外からも認められ、たとえエルドアン大統領が勝利したと言っても、それは認められまい。それができないのでは、エルドアン王朝、ネオ・オスマン大帝が誕生するということなのだが。