『聖なる月ラマダンはどうなるのか』

2018年4月23日

 

 今年もラマダン(断食月)が始まる。今年は517日がその開始の日になった。エジプトの日本で言う天文台がラマダンの始まりの日を発表したのだ。

 このラマダンの月は約1か月続くが、各家庭では沢山の御馳走を作り、家族や友人親せきと、楽しむのが習わしだ。

 その一年で一番楽しいはずのラマダン月を、今年はどう過ごすのであろうか。シリアの難民はラマダンをエジプト、ヨルダン、レバノン、トルコ、そしてヨーロッパ諸国で、迎えることになろう。一部はシリアに戻り始めているが、そこが安定して安全になったとは、言い切れない。

 薄氷を踏むような気持でシリア難民は、帰国しているのだ。彼らがシリアに帰っても、大御馳走を準備することはできまい。

 イスラム諸国は世界の動向と同じように、経済的には苦しい状況にある。従って、今年のラマダンは、少し質素なものになるかもしれない。

 それでもいい、平和な状態さえ実現してくれれば。