『今度はロシアがトルコにアフリン撤収迫る』

2018年4月10日

 

 イランがトルコに対して、シリアのアフリンから軍を撤収するよう、要求したという情報は、既にお伝えしたが、今度はロシアが同じことを、トルコに言っている。ロシアとトルコ、そしてイランはシリア対応で、似通った立場にあり、いままでは友好的な関係に、あったのだ。

 そして、その延長線上で最近、トルコでこれら3か国のシリアに対する対応の、討議が行われた。そこでは、より積極的なシリア問題の解決に向けた、協力が話し合われる、とトルコは期待していたが、状況は全く異なるようだ。イランもロシアもトルコの対シリア対応を、批判し始めているのだ。

 ロシアのラブロフ外相はトルコがいままで、エルドアン大統領をしてシリアからは軍を撤収させる、と言っていたのだから、アフリンの問題が解決したいまは、撤収すべきだと言い出したのだ。

トルコはいままでに、アフリンで4017人のクルド戦闘員(YPG)を、殺害している、と発表している(投降か又は殺害)。

 どうもトルコのシリア対応が、過激過ぎるためであろうか。イランもロシアもトルコの軍事行動に、嫌気がさしてきているようだ。アメリカも当然嫌気がさしているが、ヨーロッパもしかりだ。そのことは、トルコが国際社会のなかで、完全に孤立した、ということであろう。

 さて、トルコのエルドアン統領はこの、国際的孤立の中で、どう状況を立て直していくのであろうか。どう考えてもしかるべき策は、無さそうなのだが。